スコトーマ
私たちの認識には誰でもスコトーマがあります。スコトーマはギリシャ語で盲点という意味。このスコトーマで大切なことが見えなくなっていることがあるのです。例えば、2階の自室でゲームに集中していると、夕飯の支度ができたことを伝える母親の声は耳に届きません。ゲームに集中することで、脳がゲーム以外のことをみようとしなくなっているからです。目標に向かって行動をしている過程で問題にぶつかってなかなか解決しない時、それは解決方法がないわけではなく、スコトーマに隠れてただみえなくなっているだけなんだ、と考えることが目標を達成するたえには重要です。
私たちの五感はとても限定的です。視覚で捉えられるのは可視光線だけ、聴覚もある限定された周波数帯しか捉えることはできません。そのような限られた感覚から形成された自己イメージで人は自分を判断してしまっているのです。私たちは、本来、想像を絶するほど能力の高く、自分の限界など知ることができないはずなのです。それを五感からの限定的な刺激を受けて過去からのコンディショニングが作用し、自分の能力に蓋をしてしまっています。過去からのコンディショニングとは、その人がそれまで培ってきたブリーフシステムと言い換えてもいいかもしれません。過去の経験や他者からの声があなたの今のブリーフシステムを作ってしまっています。
私たちに限界があるわけがないのです。みんな、才能の塊。
最新の認知科学はすでにかなり前からそのような人間の素質を解明済みなのです。