人の意見を聞く?聞かない?

私たちの自己イメージは、他人から発せられた言葉によって出来上がります。その自己イメージがネガティブなものならば、その人にとっての現実もネガティブなものになってしまいます。

自分に投げかけられてくる他人からの何気ない言葉には要注意です。「周りの人には親切にしましょう」「目上の人の言葉には素直に聞きましょう」そう教えられてきた人は、他人からの言葉をいとも簡単に信じてしまいます。

自己イメージを高めるためには、他人からの言葉を吟味しなければなりません。他人のあなたに対する発言が全て正しい、なんて言うことはないのです。批判的な態度で他人の意見を聞く必要があります。特に、目上の人やあなたにとって権威がある人(学校の先生や親など)の言葉には要注意です。「本当にこの人の言うことは正しいのだろうか」という自分の頭で正しさを追求する姿勢が、あなたの自己イメージを高めていきます。もちろん、相手の意見が正しくないと感じた時には、それを態度で示す必要はないのです。相手に攻撃的な態度は示さず、心の中で「自分は違うな」とそう思えばいいだけです。他人からのネガティブな言葉をマインドに取り込まなければいいだけ。

一方で、注意しなければならないこともあります。それは、他人の意見を自分の頭で考えることをせず、初めから否定してしまうことです。自分とは異なる意見の持ち主をロックアウトしてしまうと、スコトーマができてしまい自分の考えに執着してし、結果、みえるべきものが見えなくなってしまいます。自分に対するネガティブな意見はもちろん受け入れる必要はありませんが、異なる意見には耳を傾けた方が視野が広がります。スコトーマを外してくれるのは、異なる意見を持つ他者からの指摘だったりすることもあるからです。

常に建設的なポジティブな態度で他人と向き合いましょう。