想像力を駆使する

人間は慣れ親しんだものを求める生き物です。

人は慣れ親しんだ環境にいると自分の能力を十分に発揮できます。逆に、自分にとってアフェイな環境に置かれると、居心地が悪く感じ、緊張をしたり逃げ出したくなります。よくサッカーの試合で、お気に入りのチームがアウェイの会場では負けてしまうことが多いのはこのような理由からです。慣れ親しんだホームの試合と異なる環境であるアウェイ試合では、選手はこれまでの練習の成果を十分に発揮できないのです。

では、遠くにある自分の望む未来までの過程を慣れ親しんだ環境に変えることができるのでしょうか。今現在の状況、つまり、今の自分は、慣れ親しんだ環境ではあり、いつもの自分ではありますが、それを変化させないと目標には到達できないわけです。そして、目標実現のために変化が起きた状態は、自分にとってはこれまでとは異なる居心地の悪い環境で、すぐに元の現状に戻りたくなってしまい、いつまでも現状にしがみついてしまいます。結果、目標を実現できず、これまでの延長である変わり映えのない未来しかやってこないわけです。

望む未来を手に入れるためには、無意識を味方につけるのです。

無意識は想像力を働かせる天才でもあります。想像力を駆使することで、一段上に上がった自分を自由に思い描くのです。その時に、その映像に感情を伴わせるのです。感情が伴った映像を繰り返し見ることで、その映像の場面は、自分にとって居心地のいい慣れ親しんだものへと変化します。こうすることで、一見不安で苦しさも伴うようにすら感じる望む未来への実現過程を、自分にとっての気持ちの良い、なじみのある状況にし、今現在の状況を変えていくのです。

自己イメージを高めながら、未来への想像力を駆使しましょう。