脳と心の仕組み

脳と心は働きによって、大きく3つに分けられます。意識、無意識、創造的無意識の3つです。脳がこの3つの部位に実際に分けられるわけではなく、あくまで、脳と心の働きごとに大まかに3つに分けたものです。

脳は自己イメージや信念に反する出来事に出会った時に、反射的に受け入れまいと拒絶をします。この拒絶をする時に現実との整合性を取ろうとする働きが創造的無意識の働きです。せっかく試験で良い点が取ったのに、「こんな自分がいい点を取るはずがない」と言って、次のテストでは元の悪い点に戻る、そのような働きが創造的無意識の役目です。創造的無意識は言い訳の天才です。自己イメージや信念と現実との整合性を取るために、あらゆる知識を総動員して言い訳を考えつくのです。

人は事実に基づいてい行動しているのではなく、事実だと思いこんでいるもの、つまり、信念に基づいて行動をしています。その信念は、他人から教わったことや、他人からの何気ない言葉によって出来上がってしまいます。他人から言われた批判を無意識のうちに自分の中に取り込み、信念としてしまうのです。そして、せっかくうまく行った出来事も、そのネガティブな信念と照合をして「そんなの自分らしくない。うまくいかないのが自分らしい」と判断して、せっかくの未来をうまくいかないものだらけにしてしまうのです。

自己実現的予言という言葉があります。朝目が覚めて「今日はなんだか冴えない。重苦しい。」と感じてしまうと、明るくて楽しい1日がスコトーマに隠れて見えなくなり、実際に冴えない重苦しい今日を実現させてしまいます。

人は見たものの通りの未来を生き、見た通りの人間になります。

望むように生きるために、他人のあなたに対する批判的な言葉は絶対に受け入れないようにしましょう。